6/10(月)スクエアピアノ

 先日の同窓会の集まりの時、「上田高校の昔のピアノがね、武蔵野音大の博物館に展示されてるんだよ。上田高校が火事になったときに水浸しになったらしいんだよ」というお話を伺いました。初めて聞いたお話だったので、「音楽の先生が何かご存じかもしれないので、聞いてみますね。」ということになっていました。
 そして今日、音楽の先生が写真と、そのピアノの鑑定書的なものを持ってきてくださいました。音研の机にずっとはさまっていたものだそうです。

 そもそも、そのお話はつっこみどころ満載なのです。まず、上田高校が火事になった?それすらも初耳でした。上田高等学校史をめくって調べてみると、戦後間もなくの昭和21年、2月と12月の2回にわたって火事があったそうです。2月の火事は印刷室付近から出火、教員室、会議室ほか10教室の入る2階建て一棟と、図画教室、体育室のある平屋建てが焼失したそうです。12月には二階建て普通教室棟12教室が焼失。ついに授業の継続が不可能になり、二部制の授業を行ったそうです。「教室らしい教室は皆無に等しく、授業は、講堂・控室・剣道場・柔道場などで合併で行われ、下級生は校外で授業を受けていたようであった。」せっかく戦火を免れたのにすごい話。原因は放火が疑われた、と記載がありますが、結末は書かれていないのでわかりません。

 で、この火事で講堂の片隅に置かれていたピアノが消火の水をかぶってしまったというのです。上田高等学校史の別のページにはそのピアノのことも記載があります。武蔵野音楽大学の学長さんが、音楽博物館を作りスクエアピアノを展示したいのだが、日本に3台しかなく、いずれも譲渡をことわられてしまった。という話を聞いた本校の先生が、「うちにあるよ」とボロボロのピアノが譲られることになったようです。そのピアノはきれいに修理されて今でも博物館に展示されているそうです。

 そもそもスクエアピアノというのは、1800年前後に製造されていた今のピアノから見ると「発展途上」のピアノだそうです。いまのピアノより小型で四角い形が特徴的です。ぜひ一度武蔵野音大に見に行ってみたいと思いました。

 余談なんですけど、上田高等学校史にピアノの記事を寄稿されていたのが、今の音楽の先生の叔父にあたられる方で、なんという偶然!と盛り上がってしまいました。

 歴史が長い分いろんな話があるので、忘れ去られる前に伝えていかないと、と思った日でした。




  


Posted by 上田高校校長. at 2024年06月10日19:12